東京から飯山市に移住して2年目、地域おこし協力隊の高梨です。
移住定住推進課に所属し、移住定住関連の情報発信を行っています。
飯山市の公園は「遊具が少ない」…?
飯山市立城南中学校では、ふるさと飯山が「いつまでも住み続けたい『魅力的な町』であるためにどのような街づくりをしていけばよいだろうか」というテーマで、郷土教育を行っています。
令和5年度の3年生は、人口、観光、公共施設、ICT教育など、様々な分野に着目し、現状の調査とともに課題に対する提案を発表しました。
私も地域おこし協力隊として参観させていただいたのですが、公園について調べた班から、
「遊具が少ない」「そもそもどこにあるか分からない」「マップがほしい!」
「公園について、情報がまとまっているサイトがあればいいな」
と、意見が上がりました。
そこで、実際に市内の公園をめぐり、調べたものをまとめました!
現在飯山市にお住まいの方だけでなく、これから移住をお考えの方にも参考になればと思います。
今回、調べた公園は…
飯山市内にある「都市公園」(都市計画法に基づき、国や地方公共団体により設置される公園または緑地のことをさします)と「条例公園」に指定されている9か所です。
(本記事では、すべて「公園」と表記します)
参考:飯山市内都市公園施設の利用案内について(飯山市公式ホームページにリンクします)
飯山市の公園マップ
早速、市内の公園(9か所)と、小中学校・保育園・幼稚園の場所をマップにしました!
(情報は2023年11月末現在のものです)
JR飯山駅からは、徒歩圏内に多くの公園があることが分かります。
それでは、市の南部に位置する公園から見ていきましょう!
JR飯山駅から車で約3分。元は農業用の溜池であった旧矢落ヶ池が埋め立てられてできました。
コンセプトは「老若男女が集う自然の公園」。遊具を置かずに、芝生広場が整備されており、水遊びができるせせらぎもあります。
住宅街にありながら、広々とした小高い公園で、風通しも良い場所ですね。
テントの設置や、BBQをすることも可能です。
(飯山市役所 まちづくり課の許可が必要です。お問い合わせください。0269-67-0738)
新町児童公園
JR飯山駅から400m、徒歩約2分のところにある児童公園。新幹線の高架下に位置しています。
公衆トイレ、遊具があり、春には園内の桜が満開になります!
地元「新町区」の方が維持管理をしているとのことで、地域の方から見守られている公園ですね。
飯山駅前公園
名前の通り、JR飯山駅の目の前にある公園。ベンチがあり、休憩もできます。
駅から市街地へ歩く人の導線となるため、イベント広場としても活用されています。
寺町シンボル広場(雪と寺の街 シンボル公園)
JR飯山駅から、北に400メートルほど歩くと、寺町シンボル公園があります。
遊具はありませんが、公衆トイレやベンチが置かれているほか、寺院が集中している寺町の風情に合う広場になっています。
飯山市は、「雪国の小京都」と呼ばれるほど多くの寺社があるのです。
上町児童公園
市街地にある児童公園。区民センターに隣接しており、春には「区民まつり」が行われています。
遊具はありませんが、災害時には一時避難所となる役割を持ち、地域にとって重要な公園であることが分かります。
鉄砲町児童公園(SL公園)
こちらもJR飯山駅から徒歩3分と、ほど近いところにあります。SLの蒸気機関車が目を引く児童公園です。
昔、実際に飯山線で活躍していた蒸気機関車とのことで、地元の子どもたちからは「ポッポ公園」とも呼ばれています。(かわいい呼び名ですね~)
寺町公園(飯山市寺まち交流館)
飯山市の中心市街地における「まちの拠点」としての公園です。こちらもFree Wi-Fiが利用可能。
園内には、市内在住の人形作家・高橋まゆみさんの作品を常時鑑賞できる、高橋まゆみ人形館などがあります。
秋は紅葉が美しく、地元有志によるマルシェなども定期的に催され、にぎわいがあります。
飯山城址公園
JR飯山駅から車で約5分のところにある、飯山城址公園。
旧市民会館があった跡地周辺を整備し、複合遊具を設置しました。
「子どもたちに元気いっぱい遊んでほしい」という、市民の願いが詰まった公園です。
イベント広場としても活用されており、園内ではFree Wi-Fiも利用可能!
園内にある展示交流館のテラス席で、自販機で買った温かいお茶をのんびり飲むのが筆者のお気に入り…)
飯山運動公園(長峰スポーツ公園)
JR飯山駅から車で約10分。市民体育館、市民プール、市営球場、市営テニス場のある運動公園です。
「ちびっこ広場」は、平成29年度にリニューアル。複合遊具が増設され、ウォシュレット付き洋式トイレが整備されました。
春には桜が満開になり、お花見や、フォトスポットとしても楽しめます!
冬はどんなことができるの?
1年のうち、約4か月が雪に覆われる長野県飯山市。
冬の間、遊具は雪囲い(雪の重さや冷気からガードすること)がされ、遊ぶことが出来なくなります。
しかし、自然に降り積もった雪はアドベンチャーの宝庫!
飯山運動公園では、陸上トラックがクロスカントリースキーのコースに。
(私も移住した年に何度かやってみましたが、飯山のスキークラブの子どもたちの速さにはとても追いつけませんでした…!)
参考:飯山市のスポーツ施設(飯山市公式HPにリンクします)
〈おまけ〉遊具はないけれど…「飯山市 菜の花公園」
JR飯山駅から車で15分ほどのところにある「飯山市 菜の花公園」。
雄大な千曲川と、長野県と新潟県の境目となる関田山脈の尾根を眺めることができる公園です。
春には菜の花が咲き、夏にはひまわりも。座って景観を楽しめる木のベンチもあり、ピクニックにぴったりです!
(何もない時でも、ここでぼーっとすると気持ち良いですよ)
まとめ
今回調べた9か所のうち、子どもたちが普段遊べるような遊具が設置されている公園が4か所。
地域の意向で遊具を置いていない公園もありましたが、祭りの開催や災害時の避難所になるなど、「遊ぶ」という視点以外からも公園の役割を考えることが出来ました。
また、JR飯山駅から徒歩圏内・市街地の公園も多く、休日は家族で運動公園に足を伸ばすなど、様々な楽しみ方ができそうだと感じました。
正直、市街地にこんなに多くの公園があることに驚きました。
大きな遊具や、スポーツの楽しめる公園、Wi-Fiが利用できる公園もあり、その人のニーズに合った使い方ができそうですね!
私は、雪が1ミリも降らない地域で生まれ育ったので、小さいうちから雪にまみれて遊べる子どもたちが羨ましいです!
高梨葉月
1996年、静岡県浜松市生まれ。東京で大学生活と社会人生活の6年間を過ごし、2021年11月に長野県飯山市に移住。2022年1月に地域おこし協力隊に着任。移住定住推進課に所属し、情報発信を担当。同じく自然が好きで移住した夫と二人暮らし。