[この記事は2018年5月25日に公開したものを再掲載しています]
雪国飯山で、菜の花の季節が終わるころから出回りはじめるアスパラガス。春の訪れを感じさせる野菜のひとつです。
聞くところによると、アスパラは90%以上が水分なのだそう。
飯山は豪雪地帯ゆえ雪解け水が豊富。冬の間、雪の下でゆっくり休んでいた畑で、ミネラルたっぷりの地下水を吸い上げて育った飯山のアスパラ…おいしくないはずがありません!
そんな極上のアスパラをベストな状態で味わいたい! ということで、朝の8時にアスパラ畑に行って収穫体験をしてきました。
旬の5~6月は「アスパラの奴隷です」
飯山のアスパラの旬は5~6月「毎年この時期はアスパラ畑につきっきりで、まるでアスパラの奴隷です(笑)」と言うのは、飯山市内でアスパラを育てている服部農園の服部秀人さん。
アスパラ畑はこんな感じで、畝(うね)に沿って緑色の支柱が立っているのが特徴です。アスパラは地面から一本ずつ、にょきっと生えています。
ちなみにこのアスパラ畑がある場所は、冬場は2メートルもの積雪があるところなんですよ。
アスパラ専用鎌あります!
今回は専用の鎌「アスパラ切 細」を使って収穫します。アスパラ専用の鎌があるとは驚き。
アスパラの隣に鎌を立てます。赤い矢印が指している部分に溝があるのですが、それ以上の長さがあるものは収穫してもよいとのこと。
水分が多いのでやわらかく、難なく切れました。切り口から水分があふれだしてきます。
収穫したアスパラをお持ち帰り用に計量中。つやつやしていて、おいしそう~ですね。
畑でゆでてアスパラを試食
軽トラに積んであったガスコンロと鍋で、早朝に採ったアスパラをでゆでて試食させてもらいました。塩を振っていただきます。
埼玉県から収穫体験に来ていたご夫婦から「甘い!」「やわらかい!」との声が。
新鮮なアスパラガスは、噛むと口の中でじゅわっと甘味のある水分が出てくるのが分かります。
アスパラから発見されたというアミノ酸の一種「アスパラギン酸」は疲労回復効果もあるそうなので、食べると元気になれそうなのもうれしいポイントです。
家に持ち帰ってさっそく調理
一本丸ごとバターでソテーしたり、飯山市のブランド豚「北信州みゆきポーク」の肉巻きにしたりしていただきました。
90%以上が水分とはいえ、切り口が1センチ以上もある太いアスパラは食べ応えがあります!
そして、あまった肉巻きをお弁当に入れて翌日も食べたのですが、その時点でも水分たっぷりでやわらかいのでびっくり! 飯山産アスパラ恐るべし、です。
このおいしさは、実際に食べてみないと分かりませんよ!
飯山で採りたてのアスパラガスをぜひ食べてみてはいかがでしょうか。
◆野菜収穫体験などのお申し込みは「信州いいやま観光局」まで
信州いいやま観光局では、アスパラの旬の時期に「アスパラ収穫体験ができる宿泊プラン」をご用意しています。「5月のベストな時期に収穫体験をしてもらいたい」との思いから、2018年のプランは残念ながらすでに終了していますが、ほかにも「夏野菜の収穫体験プラン」などもご用意していますので、「飯山旅々。」のトップページからチェックしてみてください。
今回の便利な農作業ツール
スキーのストックだったメタリックなポールの先に鎌を取り付けた自作ツール。「あんまりしゃがまなくてもアスパラが収穫できますよ~」と服部さん。
スキーのストックというのが、飯山らしくていいですね!
服部農園では発酵モミガラ堆肥と魚粉有機肥料を使用して、糖度の高い、甘くてジューシーなアスパラを栽培しています。
また、ピロール農法で栽培されたコシヒカリにも定評があり、東洋ライス株式会社による「世界最高米」の原料米に認定(2015年度)されたり、「米・食味分析鑑定コンクール」国際大会で金賞、特別優秀賞を受賞したりしています。飯山市のふるさと納税の返礼品でも人気です。