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飯山市の伝統野菜「坂井芋」の植え付けをお手伝い

[この記事は2018年5月18日に公開したものを再掲載しています]

あちこちで畑作業している人の姿を見かけるようになった5月の初め、飯山市の伝統野菜であるサトイモ「坂井芋」の植え付けを体験してきました。

今回おじゃましたのは、市の農福連携推進事業として2016年9月に設立された「フジすまいるファーム飯山」が利用している畑です。千曲川河川敷にあります。

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黒いマルチシートが張られた畝(うね)がきれいに並んでいます。こうやって撮ると、シュールな現代アートのようにも見えますね。

実はこの畑、普段は別の会社が小麦を育てていますが、連作障害を防ぐため数年に一度は別の作物を育てるそうで、今年はフジすまいるファーム飯山が畑を借り受けてサトイモを植えることになりました。

これがサトイモの種芋です。カットされているものもあり、石灰がまぶされて白くなっています。

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しゃがんで穴を掘ってひとつずつ植え付けるのは大変だなぁ…と思っていたら、便利なツールがありました。緑色の植え付け機!

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植え付けは二人でペアを組んで作業します

まずはお手本を見せていただきました。一人が植え付け機の先端のくちばしのような部分を、黒いマルチシートが張られた畝に挿し込みます。

その際に横に張り出した棒の先端をマルチシートに突き刺し、小さな穴を開けてておくのを忘れずに。これが均等間隔に芋を植える目印になります。

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もう一人がくちばし部分に種芋を放り込みます。植え付け機のレバーを寄せるとくちばしが開いて、種芋が程よい深さの穴に植え付けされます。

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農作業のお手伝いをしていると、このようなかゆいところに手が届く便利なツールに出会うことがよくあって感心してしまいます。

それではやってみましょう。

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しゃがんで作業しなくていいので、ちょっとは楽なのですが、挿しては芋を放り込み…と、さながら餅つきのように息を合わせていくと、だんだんスピードアップしていき、息が上がってしまいました!

トラクターにも乗ってみました

別の畑でトラクターの運転もさせてもらいました。普通自動車運転免許があればOKとのこと。

初体験です。たくさんあるレバーやペダルの説明をうけ、エンジンをかけると、

ドドドドド!…と、すごい重低音が響きます。

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自動車の運転もまだまだビギナーの私、おそるおそるゆっくりと発進します。意外とまっすぐに進んでます。

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トラクターといえばやっぱり赤ですね。いいやま暮らし経験値がまたひとつ上がったような気がします。

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飯山市の伝統野菜「坂井芋」について

坂井芋は飯山市木島地区の坂井で、江戸時代から栽培されているというサトイモです。千曲川沿いの湿潤で肥沃な砂まじりの土質の畑で栽培される坂井芋は、ねばりが強く味が濃いのが特徴。

河原ということで、もともと水害の多い地帯なのですが、水に強い作物として、この地域で作られ続けているそうです。

長野県が認定する「信州の伝統野菜」76種類のうちのひとつでもあります。

植え付けたばかりで気が早いのですが、秋の収穫時期が楽しみです。

農福連携施設「フジすまいるファーム飯山」について

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“まちと人を耕す”をミッションとして掲げる「フジすまいるファーム飯山」は、飯山市の基幹産業である農業の振興と、障がい者の就労支援を結び付けた農福連携施設です。地域の障がいを持った方などが、農作物の生産、加工、販売等を行っています。

事業所は閉校した旧岡山小学校を利用しています。「地域の人が大切にしているものを使わせてもらっています。地域の方々と交流したり、時にはあたたかく見守ってもらい、こちらも地域のお役に立てればいいなと思っています」と、スタッフの中田恵子さん。

なべくら高原にも農地があり、今年は大根や枝豆を作る予定だそうです。愛媛県にある親会社の株式会社フジはスーパーマーケットを経営していて、そこに作った野菜を送ってもいるそう。

ただいまマイクロバスのドライバーを募集中とのことですので、興味ある方は問い合わせてみてください。

フジすまいるファーム飯山