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飯山市の学校教育特集[2]国際化社会に対応できる教育。本物の英語を子どもたちへ

この記事は「広報 飯山」平成31年2月号の特集記事「子どもたちの未来を拓く  最新のテクノロジーと本物の英語を子どもたちへ」より、一部を編集して掲載しています。

長野県飯山市では子どもたちの可能性を拓き、国際化社会に対応できる人材を育てるための学校教育に力を入れています。

城北中学校の英語の授業風景。2年3組の生徒とアレックス先生

小学校ではほぼ毎時間、ALT(英語指導助手)が英語学習に参加できる環境へ

北陸新幹線飯山駅が開業し、駅のホームには、新幹線から降りる観光客が波のうねりのように押し寄せています。この中には、海外からの観光客も少なくありません。

飯山市への移住者は、昨年(平成30年1~12月)は113人となり、その中には海外出身などの移住者もいます。

以前より確実に、英語についての必要性が増している現在において、子どもたちにより多くの生の英語や海外の文化を体験し、勉強してもらうために、ALT(英語指導助手)を増員しました。

これにより、より多くの生の英語に触れることができるほか、小学校では、ほぼすべての英語の時間にALTが授業に参加することができました。

また、英語の授業に関して相談や助言をする英語指導主事を今年度から配置し、より手厚い指導ができるようにしています。

テーマを決めてディスカッション。教員とALTの二人体制での授業の様子

城北中学校2年3組の英語の授業は、新津一真先生とALTのアレックス先生が担当します。今回の授業のテーマは「選挙」です。このシチュエーションが独創性にあふれており、「このクラス全員が宇宙船で他の惑星に住まなくてはいけなくなった」というもの。そこで選挙でリーダーを決めるため、公約等について、グループで話し合い、発表し選挙を行うものです。

授業の大部分が英語で行われており、より実践に近い英語を多く体験できるものとなっています。生徒からは笑顔が見えるなど楽しい雰囲気の授業でした。

生徒2人から話を聞くと「英語を話せるようになりたい」というのが共通した思いでした。

戸狩小学校6年生の英語は、担任の堀正則先生とALTのセイジ先生が協力して行います。今回の授業は、卒業式が近いということで「マイ ベスト メモリー(私の一番の思い出)」をテーマに話すものです。

英語を交え説明をする堀先生とセイジ先生のユーモアあふれる見本で、生徒たちも楽しそうに授業を受けていました。

大型ディスプレイを見ながらの授業。左からセイジ先生と戸狩小学校6年生担任の堀先生

授業の感想は? 英語に触れることで見えてくる将来や目標について話す生徒たち

生徒のひとりは、「先生が海外の人だからとても新鮮だし、憶えることができる。世界中に知り合いを作って文化交流をしたい」と将来について話します。また、別の生徒は、「将来は通訳になるのもいいかな」と話してくれました。

「他の授業と比べて、断然おもしろい」と答えた男子生徒は、セイジ先生はいつも笑顔で授業が楽しいと話します。野球が好きで、「将来アメリカに行く時があるかもしれない」と話し、将来の目的に向かって、英語の授業に取り組んでいる様子がうかがえました。

中国やオーストラリアなど、海外との交流の場も

飯山市には、国際化に向け、子どもたちが海外と交流体験を通して学べる場があります。

中国深セン外語学校は、市内中学校と交流があり、ホームステイに迎え入れたり、ホームステイをしたり相互に交流をしています。同じく中国深セン市福田区とは、友好交流都市として、卓球を通した交流などがあります。

また、オーストラリア バサーストハイキャンパス校とも交流をしており、一年おきに、中学生と高校生の希望者を募り交流事業を実施しています。

飯山市は、今後も国際感覚を養い、誰でも英語でコミュニケーションをとれるよう、国際化社会に対応できる教育に力を注いでまいります。

「気軽に英語を話せる雰囲気を大切にしています」城北中学校担当ALTのアレックス先生

楽しく英語を学べるように教材を準備したり、授業中にも生徒の目の高さで声がけすることに気を付けています。

また、放課後も生徒の相談にのるなど、「使える英語」を身につけられるように支援しています。気軽に英語を話せる城北中の雰囲気を大切にしています。

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