[この記事は2018年4月27日に公開したものを再掲載しています]
雪国の里山に春を告げる可憐な花たちを愛でに、飯山市太田地区五束(ごそく)で開催された「カタクリの道 観察会」に参加してきました。
カタクリは山野に群生するユリ科の多年草。薄紫色で下向きに咲く姿が可憐です。
五束神社の裏山にはカタクリが広く群生していて、飯山市五束活性化委員会により「カタクリの道」と名付けられた遊歩道が整備されています。この看板が目印です。
今年で21回目。リピータも多い「カタクリの道 観察会」
そんな「カタクリの道」で行われる自然観察会は、今年で21回目をむかえるという人気のイベントです。
集合場所の五束神社(健御名方富命彦神別神社)に行くと、多くの参加者でにぎわっていました。市外から来ているリピーターの参加者もいらっしゃいました。
観察会のガイドを務めるのは、信州大学教育学部 森林生態学研究室 准教授の井田秀行先生と(写真右)、五束神社の宮司で長野県自然観察インストラクターの高橋先生。
いくつかの班に分かれて裏山に入っていきます。
さっそくカタクリの群生がお出迎えしてくれました!
井田先生によると、カタクリの寿命は約50年と長命で、種から花が咲くまでには7~8年かかるとか。花が咲いている期間は約2週間なのだそうです。
裏山の水路には雪解け水が勢いよく流れていました。ニリンソウも生き生きと咲いています。
こちらはササバエンゴサク。
手作り米のおにぎりのふるまいも!
かわいらしい花や、ちょっとめずらしい植物を観察した後、ふき味噌を乗せた焼きおにぎりやキノコ汁がふるまわれました。
お米は活性化委員会のメンバーと信州大学の学生さんたちが手作業で作った完全無農薬の「宝地米(ほうちまい)」です。
余談ですが「ふきのとうにはオス株とメス株がある」ということを今回の観察会ではじめて知りました。
長かった雪国の冬が終わり、里山に訪れる春を満喫した週末でした。