東京から飯山市へ移住した、地域おこし協力隊・高梨葉月です。
今回はスノーシューで、普段は畑(!?)の雪山を登ります!
(この記事は2022年3月に作成したものです)
「冬にしか歩けないコースで、冬にしか見られない景色を見たい!」と思い、2月中旬、なべくら高原・森の家が主催するツアーに参加しました。
今回は、なべくら高原の手前にある、三郷(集落名)から伸びる尾根筋を登ります。
目標地点は、標高847mのピーク。どんな景色が見られるのでしょうか?
ガイドしてくださったのは、長野市生まれ、長野市在住の美谷島 孝さん。
幼いころから、スキーのために飯山市を訪れていたそうで、現在は長野県オリエンテーリング協会の会長を務められています。
ものづくりがお好きで、山歩きのためのストックは美谷島さんお手製です!
参加者は4名。県外から参加された方は「飯山の雪景色を思い切り楽しみたい!」と意気込まれていました。
道路に面する雪壁に階段を作ってから、スタートです!
雪の上を快適に歩くために、西洋かんじきとも呼ばれるスノーシューを履きます。
スノーブーツに装着し、雪上に接する面積を広くすることで浮力を得て、雪の上でも深く沈まずに歩けるという仕組みです。(なべくら高原・森の家で、道具一式をレンタルできます)
「冬は雪に埋もれているけど、この辺りは畑なんだよ」と美谷島さん。
なんと、今立っている地点は、冬以外は畑!
甘くて美味しいと人気の飯山産アスパラガスも、この地で育っているそうです。
スタートは、美谷島さんを先頭に一列に並んで歩きます。
雪道では、まっさらな地面を踏むよりも、前の人の足跡をたどる方が楽に歩けるそうです!
雪道に自分の足跡を最初につけるのは気分がいいですよ!
この日は、先頭を交代しながら歩きました。
林に入る前に、動物の足跡を見つけました!
なんの動物でしょう?
「この足跡はウサギだね」
後ろ足で蹴りだし、前足で着地、を繰り返しています。人間が跳び箱を跳ぶときの体勢に似ていますね。
「動物の足跡が残るのも、積雪のある冬ならではの楽しみ」と、美谷島さん。
この日は他にも、タヌキやキツネの足跡も見つけました。
急な斜面を登りきり、ふと振り返ると、ひらけた眺望が!
歩いてきた道のはるか向こうに高社山、千曲川が霞み、市街地を見下ろすことができました。
標高800mの地点で昼食。
美谷島さんによると、ピーク地点より眺望が良いとのことで、ここで記念撮影。
休憩後は張り切って斜面を登り、一気にピーク地点へ。登り始めてからは3時間経っていました。
帰りは、来た道は戻らず、ブナの森の中を通っていきます。
雪の重みに強いブナは、豪雪地でも折れずに成長するんだそう。保水力に長け、古くから市民の生活と深く関わってきた、市のシンボル的な存在だそうです。
美しい高社山を視界に入れながら、斜面を下っていきます。
時には走ったり、そりのようにすべります!
下山は開放感があり、一番楽しいと感じた瞬間です!
電線や民家が見えてきて、そろそろゴール。
振り返ると、自分たちが登ってきた山が見えます。
三郷の丘から10分ほど車に揺られ、なべくら高原・森の家へ。
「これ以上にないほどの良い天気の中を歩けて良かった!」と、美谷島さん。
今回の行程は5kmで、歩いた時間は4時間ほど。
豊富な雪と美しい景色を堪能し、冬ならではの時間を過ごすことができました。
飯山市内には、雪を楽しめるフィールドがたくさんあります!
移住したことで、自然がさらに身近になりました。
ツアー終了後、なべくら高原・森の家のセンターハウスにある喫茶「Mori Cafe」にて、地元産のハーブティーとアップルパイを注文。
ハーブティーの清々しい香りと、アップルパイの優しい甘さがしみわたります~。
自然を堪能した後は、地元のおいしいもので満たされませんか?
Instagram「なべくら高原・森の家@amazing_nabekura」
高梨葉月
1996年、静岡県浜松市生まれ。東京で大学生活と社会人生活の6年間を過ごし、2021年11月に長野県飯山市に移住。2022年1月に地域おこし協力隊に着任。移住定住推進課に所属し、情報発信を担当。同じく自然が好きで移住した夫と二人暮らし。