長野県北部にある飯山市で、毎年5月3、4、5日に開催される「いいやま菜の花まつり」。今年で36回目を迎えます。
この記事では、菜の花まつり期間中に運転される周遊バス1日パスポート(大人1,000円 小学生500円)を利用して、菜の花まつりはもちろんのこと、自然や歴史を感じることができる周辺観光スポット「小菅の里」「北竜湖」をめぐるおすすめコースをご紹介します。
掲載している写真は、飯山市の地域おこし協力隊Rが一昨年と昨年に、実際にこのコースをめぐって撮影したものです。春の飯山を楽しめるコースをぜひお試しください。
スタートは北陸新幹線 飯山駅。インスタ映えスポットをお見逃しなく
この季節のいいやまは、菜の花まつり会場となる「菜の花公園」をはじめ、市内のあちこちが黄色い菜の花でいっぱいに!
北陸新幹線・JR飯山線 飯山駅では「黄色い天使の羽根」のパネルがお出迎えしてくれます。
まずはここで記念撮影とInstagramへの投稿をお忘れなく!
それでは飯山駅から周遊バスに乗って、菜の花公園へ向かいましょう。
飯山駅 10:10 → 菜の花公園 10:30
ほっとする風景、イベント、おいしいものがいっぱい「菜の花公園」
祭り会場の菜の花公園は飯山駅からバスで約20分。バスから降りて丘に上がりましょう。菜の花公園の石碑がある場所は、菜の花畑や千曲川、そして山々が特に気持ちよく見渡せるスポットです。
菜の花まつり期間中の5月3~5日は「黄色いグッズ クラフトフェア」や、地元農産物やおいしいものがいっぱいの「菜の花商店街」がオープン。
野外ステージでは、3日はコンサートやイメージソングのオーディション、4日は「第18回朧月夜音楽祭」、5日は「こどもの日なかよしコンサート」やダンスフェスティバルが開催されます。
菜の花公園にあるインスタ映えスポットをご紹介。東小学校にある「幸せの菜の花ポスト」は、インパクト大の黄色い郵便ポストです! 実際に郵便物を投函もできますよ。記念にはがきを出してみては?
旬の野菜やおいしいものもたくさん!
菜の花商店街の屋台には、おいしいものがずらっと並んでいます。ここでちょっと早めのお昼ごはんはいかがでしょうか?
旬の飯山産のアスパラの串焼きは毎年大人気! 飯山の郷土料理である笹寿司や、菜の花コロッケ、菜の花ソフトクリームやジェラートなど、いろいろありますよ。
菜の花公園がある瑞穂地区の方々が育てて打ったおそばもいただけます。菜の花のてんぷらがかわいい!
飯山の菜の花は野沢菜! 春は野沢菜のとうたち菜がおいしい
花を見るだけでなく、食べてもおいしい菜の花。実は飯山の菜の花は、野沢菜の菜の花なんです。このことを知ると、きれいな菜の花畑がおいしそうにも見えてきますよ。
春に出まわる、やわらかくてほろ苦い野沢菜のとうたち菜。販売されているのを見かけたらぜひ買って食べてみてください。また、市内の飲食店でとうたち菜を使ったお料理を食べることもできます。
滞在時間20分。道の駅にちょこっと立ち寄りオプションコース
菜の花公園からカフェや農産物直売所が人気の道の駅「花の駅・千曲川」に行くこともできます。 滞在時間が20分と、ちょっとあわただしいのであくまでもオプションとしてのご紹介です。
目的を絞って農産物直売所で野菜を買うか、さくっとソフトクリームを食べてみてはいかが?
道の駅は、国道117号線の向うに菜の花公園を見ることができるスポットでもあります。黄色いじゅうたんのようですね。
周遊バス乗車(戸狩アートライン)
菜の花公園 12:00 → 道の駅 12:10
<道の駅「花の駅・千曲川」滞在時間:約20分>
周遊バス乗車(戸狩アートライン)
道の駅 12:30 → 菜の花公園 12:40
再びバスで菜の花公園まで戻り、13:10発のバスに乗って、小菅の里へ向かいましょう。
菜の花公園 13:10 → 小菅の里 13:20
最近はパワースポットとしても人気「小菅の里」
戸隠、飯綱とともに信州三大修験霊場のひとつといわれる小菅神社がある「小菅(こすげ)の里」。
地域の風土と、住民の生活や生業によって形成された景観地として、国重要文化的景観に選定されています。水の利用、石積みによる地割、信仰と生業の歴史を持つ里山が特徴です。
地元のガイドさんに聞いた話では、小菅の里には「水、岩、断層」というパワースポットの3要素がそろっているそう。そんなことを意識しながら散策してみるのもいいかもしれません。
バスは講堂の前に停まります。まずはお隣にある小菅神社の里宮にお参り。
お次は小菅神社奥社本殿へ続く杉並木の石段がはじまる三の鳥居へ。脚に自信のある方は、杉並木の石段を登って奥社までどうそ。片道1時間くらいの道のりです。
奥社まで行くほど健脚ではないけれど「ちょっと歩いてみたいな」という方におすすめなのが、杉並木の途中から左へ曲がり、内山用水路上の遊歩道を歩いて、次の目的地である北竜湖まで行くルート。アップダウンの少ない、のんびりした約40分の道のりです。
この季節は新緑が美しく、可憐に咲く山野草を愛でることもできますよ。
小菅の里から再びバスに乗り、北竜湖へ向かいます。
小菅の里 15:10 → 北竜湖 15:15
もうひとつの菜の花の名所「北竜湖」
北竜湖は湖と菜の花の風景が見られる穴場ともいえるスポットです。また、菜の花公園よりも標高の高い場所にあるため、少し遅れて菜の花が見ごろを迎えます。
ハート型の湖としても知られています。
穏やかな湖ではカヌーやSUP(スタンドアップパドル・サーフィン)などの水上アクティビティを体験している人たちがいました。なんとも気持ちよさそうです。
北竜湖には温泉がある宿泊施設「文化北竜館」もあります。大浴場は4階にあり露天風呂も完備。北信五岳の山々を望みながら、ほっと一息ついてみるのもいいのでは?
日帰り入浴は11時から17時まで。料金は大人500円、子供300円です。
それでは最終のバスに乗り、菜の花公園経由で飯山駅に戻りましょう。
北竜湖 16:20 →(菜の花公園経由)→ 飯山駅 16:55
まとめ
菜の花まつりとあわせて春の飯山を楽しめる周遊バスを使ったおすすめコース、いかがでしたでしょうか?
菜の花公園や周辺観光スポットをめぐれる周遊バスの一日乗車券情報はこちら。
3つのバスに一日乗り降り自由!
周遊バス「飯山菜の花ライン」運行日4/27~30、5/1~6
周遊バス「戸狩アートライン」運行日5/3、4
路線バス「野沢線」(パスポートで乗車できるのは、飯山駅~菜の花公園間のみ)運行日は毎日
【料金】大人1,000円 小学生500円
【パスポート購入場所】飯山駅観光案内所、菜の花公園入口観光案内、菜の花ラインのバス車内
【特典】パスポート提示で「菜の花渡し船」100円割引バス時刻表などの詳細情報はいいやま菜の花まつりサイトをご確認ください。
周遊バスではほかにも「高橋まゆみ人形館」や、戸狩温泉の瀬木民宿街で開催される「ふれあいアート展」(5月3、4日のみ開催)に行くことができます。
新幹線や列車で来た方、そして車で来た方も、らくらく快適な周遊バスを利用して、春の飯山をあちこち楽しんでみてください。